無料ブログはココログ

« 司法書士としての私(平成16年) 以前のホームページより | トップページ | 基本が重要 以前のホームページより »

2009年6月10日 (水)

裁判と不動産登記の違い 以前のホームページより

裁判事務と不動産登記事件は、どう違うか。裁判は、基本的には、紛争事案であり、相手方との協力そのものは、期待できない。対し、不動産登記は、売買でいえば、売主買主の共同申請でなされ、判決による登記などを除いて、売主買主が協力して行う。

不動産登記は、基本的には、一発で登記を通さなければならない。立会いを伴う売買の所有権移転登記については、通常、司法書士が立ち会って、登記申請の前に代金の支払い、鍵の引渡し等が行われるので、この段階で、すべてを決しなければならない。

また、このようなシステムで手続が進むように、事細かなルールが、法令、通達等により、決まっていて、このルールに外れなければ、登記は、確実にできる。権利登記の登記官の審査権限は、原則的に書面審理に限定されるので、登記申請後に登記官が、登記の意思を当事者に問うこともない(例外が、本人確認 この場合でも、意思には、触れないとなっている)。

逆に、少しでも、ルールに外れれば、登記は、却下される。そして、不動産登記の特徴は、協力関係にあるのだから、この書類が必要だから、用意してと当事者に連絡すれば、たいていの場合、書類は、揃い登記という形になる。

但し、この協力関係がないときは、裁判等の手続となる。対し、裁判事務は、裁判に代表されるように、基本的には、対立構造である。例えば、所有権移転登記訴訟において、原告が請求を求める場合、売買の事実を裁判所に主張し、証拠で立証する、被告は、そのような事実は、ないと主張し、証拠で立証する。双方が、攻撃、防御しあう。さらに、不動産登記が、ルールが決まっていて、一発勝負の世界であるのに対し、裁判は、何度も口頭弁論(主張すること)が繰り返されることが予定されている。

基本的に、どのような証拠を出すのは、当事者の自由であり、証拠の能力は、裁判官が自由に判断する。さらに、同じ事件は、ほとんどなく、定型的という言葉は合わない。その結果、裁判事務は、不動産登記に比べると、はるかに時間がかかる仕事となる。

さらに、成功報酬がもらえるかも、結果次第である。話は、悪いが、不動産登記は、司法書士、土地家屋調査士の先生に丸投げしてもある程度は、できると思うが、裁判に関しては、証拠が揃っている事案を除けば、丸投げはできない。事実の争いが多いのだから、事実を体験している当事者に頑張ってもらわなければならない。当事者にも、相当真剣に、頑張ってもらわなればならない。

司法書士 藤村和也 http://www.kfsj.net

« 司法書士としての私(平成16年) 以前のホームページより | トップページ | 基本が重要 以前のホームページより »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/516015/45297453

この記事へのトラックバック一覧です: 裁判と不動産登記の違い 以前のホームページより:

« 司法書士としての私(平成16年) 以前のホームページより | トップページ | 基本が重要 以前のホームページより »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30