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2011年6月

2011年6月27日 (月)

紛争性のある遺産分割(平成23年6月27日)

 私の事務所に来る相続の依頼は当然ながら相続登記の依頼がほとんである。相続登記をする場合は、通常遺産分割協議をする。私の事務所に来る段階では、90%以上が事実上の遺産分割協議が終了していて、遺産分割協議書を作成すれば、ほとんど実印が押印されてくる。

 依頼者の話から、遺産分割協議がこじれている場合は、注意している。私の基本的な立場は、「法律は家族には入らない」である。法律がこうなっているからこうすべきだ(法定相続分の主張が多い)いう方もいる。遺産分割は親子または兄弟のことなので、後々まで尾の引くことは望ましくない。

 また、私の事務所に来るときには、もう遺産分割協議は終了しているので、遺産分割協議書を作成の依頼を受け、作成したら考えを変え、実印を押印しないという事例もある。このような事例で、相手方から封筒を見て電話がかかってくることもあった。過去2回ほどあった共通しているのは、もめたくない。遺産分割協議には、応じる意思があるから間に入ってほしいと言われたことがある。このような場合、私の利用して自己の遺産分割を有利にすすめようとしていることがありありなので、言い分をそのまま伝えますが、私はあなたの依頼を受けている訳ではないのでこの点は注意して下さいと言っている。

 私は、上記伝聞も一回だけと決めている。泥沼に巻き込まれる可能性が高いし、調整役になってしまうと依頼者からの遺産分割調停申立書の作成等ができなくなるからである。依頼者にも相手方にもいい顔をして調整をするといざ依頼者の依頼を受ける段階で相手方に裏切られたと思われる。紛争である以上、調整役になるともはや双方から依頼が受けられなくなるのである。紛争の世界は倫理が支配する世界であり、この点を常に考えなければならない。

 裁判所での手続きに入る段階で、遺産分割の場合は、遺産分割調停をまず行なうのが原則である。これで解決すればこれで良い。

 遺産分割協議を既にしていて、不調等になっている場合は、法定相続分で分割されることを前提に遺産分割審判をする。

 特殊な例では、遺産分割協議書(覚書含む)に著名しているが、実印の押印や印鑑証明書がない(協力しない)は、いきなり訴訟を検討することもある。決まるか分からない調停よりは、和解を目的に訴訟をするのである。この方が早い可能性あるし、最終的に判決をもらえば良い。

司法書士 藤村和也 http://www.kfsj.net

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